【新唐人2016年9月18日】
訪米したミャンマーのアウンサンスーチー国家顧問兼外相は15日、米国議会を訪問し、経済界の関係者と面会した。スーチー氏の今回の訪米の目的は、アメリカの対ミャンマー経済制裁が解除され、両国の経済貿易関係を促進することである。
スーチー国家顧問兼外相は15日、米国議会を訪れ、下院のナンシー・ペロシ議員らと会談した。会談でスー・チー氏は、ミャンマーが未だ民主化実現の過程にあることを認めた。
アウンサンスーチー・ミャンマー国家顧問兼外相:「改革に終わりはない。民衆はよりよい生活条件を願っており、民主的な政府で選ばれた国のいずれも民衆の期待に応えるため努力している。」
前日の14日には、オバマ米大統領とホワイトハウスで会見した。
オバマ米大統領:「アメリカは現在、ミャンマーに対し長期にわたって行ってきた経済制裁を解除しようと準備している。」
だが、米議会では対ミャンマー経済制裁解除について、ミャンマー国内の人権状況はまだ楽観できるものではなく、政府内で軍部が依然として強い権力を持っているとして、反対の声もある。
スーチー氏は、かつて米議会が経済制裁を行ったのは、ミャンマー軍事政権に民主改革を行うよう圧力を与えるためであったが、今、制裁を解除する時が来たと主張した。
ミャンマーは今なお世界最貧国の一つである。アメリカは近年、ミャンマーへの経済制裁を一部解除しており、オバマ大統領はミャンマー製品に対し関税を優遇すると約束している。
ミャンマーが民主化され両国関係が改善されたことは、オバマ政権の外交面における重要な成功である。だが、一部の人権団体はミャンマーに民主化を継続させるためにも、軍部への制裁は必要であると考えている。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/09/17/a1286908.html(中国語)
(翻訳/白白 映像編集/李)